教科書は「宝の山」!

新年度を目の前にして、

 

学生のみなさんは、春休みを満喫しているところかと思います。

 

進学をされる方の中には、

すでに登校日を終えて、新しい教科書を手にしている人も、いるかもしれません。

 

 

今日は、新年度に先がけて

「教科書」とのつきあい方について、ご紹介します。

 

 

Contents

新しい教科書を手にした時に、なにを思うか

 

新しい教科書を手にした時、

学生のみなさんは、どのような感覚になるのでしょうか?

 

「うわ!めちゃくちゃ重い!!

これ、もって帰るの大変だな〜」

 

なんて、思うかもしれませんね。

 

 

もしかしたら、

「1年で、こんなにいっぱい勉強するの!?授業についていけるか、心配だなぁ。。」

と、思うかもしれません。

 

 

そういった感情が生まれることは、

おかしなことではありません。

 

むしろ、それこそ自然なことでしょう。

カバンに入りきらないほどの教科書類を、いっぺんに受け取る、ということは、

肉体的にも、精神的にも、インパクトが大きいことです。

 

 

新しい教科書を目の前にして、

いろいろな感情が生まれますが、

どのように感じるかは、たいして重要なことではありません。

 

問題は、

なんとかして、教科書を家まで持って帰ってきた、その「後」です。

 

 

教科書こそ、宝の山

 

教科書をパラパラとめくれば、

これから1年の間に、何を学んでいくかについてが、

ある程度、わかってきます。

 

1年で勉強する内容のイメージをつかむことができたら、

毎回の授業にも、すんなり、取り組むことができます。

 

 

教科書があるおかげで、

授業を受ける前から、多くのことを勉強することができるのです。

 

授業がある前に教科書を読むこと。

それを、ひとは名づけて「予習」とよびます。

 

 

教科書を使った最高の予習法

 

読者のみなさまの中には、

「予習」というのは、

授業の前日に、明日の授業の内容を確認すること

だと思ってる方も、いるかと思います。

 

もちろん、それも、立派な予習です。

 

ですが、それだけでは、予習が完了しない可能性が高いです。

 

なぜならば、

通常の授業がはじまると、

「その日やった授業の復習」という作業がはいり、

「授業で出された宿題」に取り組む必要が出てきます。

 

ですから、

予習に、みっちり時間をさくことが、かなり大変になってきます。

 

授業の前日に予習をすることは、とても大切ですが、

もし、それが初めて見る内容のことであれば、

思いのほか時間がかかってしまうかもしれません。

 

 

教科書を使った最高の予習法とは、

 

教科書を受け取ることができたら、

その日のうちに、

可能なかぎり、すべての教科書に目を通すことなのです。

 

 

私は、授業で関わる生徒のみなさんには、

4月上旬くらいまでが、予習の黄金期間

だと、お伝えしています。

 

なぜなら、

新年度のとくに最初の数日は、

 

新しい先生の自己紹介であったり、

授業の導入部分であったりするため、

授業そのものが、比較的じっくり進むことが多いからです。

(もちろん、学校や先生にもよるので、一概には言えませんが)

 

 

ですから、

学校の授業がゆっくりめな時に、

1年でやる学習を、ひととおり確認しておくようにするのです。

 

もちろん、ベストは、学校の授業が始まるまでに教科書の通読を終わらせることです。

 

そうすることで、

授業の前日の予習は、

「ああ、こんなところ、前に見た気がするなぁ」という、もはや復習として行うことができますし、

 

授業そのものも、

たいていの流れを理解したうえで、

「それでも、理解できていない一部のこと」を、

繰り返しの学習でマスターすることができる、

いわば復習の復習として、受けることができるのです。

 

私自身、

学生時代に学習塾で学習をすることこそありませんでしたが、

新学期が始まる前に、

教科書を使った学習をひととおりやっておくことができたおかげで、

学校の授業も、スムーズに進めていくことができました。

 

 

ここで、教科書を使った新年度の予習で、ひとつ注意したいことがあります。

 

それは、

最初の予習で、完ぺきな理解を求めようとしない

ということです。

 

分からないことがたくさんあっても構いません。

むしろ、最初なわけですから、分からないことだらけなはずです。

 

もし、教科書を1ページずつ、真面目に予習をしていこうとしたら、

新年度が始まるときに、せいぜい20ページくらいを進めておくのが精一杯でしょう。

 

4月は、それで上手くいくかもしれません。

しかし、それでは、1学期の途中から、いっきに失速してしまいかねないのです。

 

 

精読ではなく、通読

 

教科書を受け取ったら、「その日のうちに」という理由は、そういうところにあります。

 

その日のうちに、

あるいは、せめて数日のうちに、

ひととおりの内容に目を通すことで、

 

1年で勉強する内容を、まんべんなく確認することができるのです。

 

 

そうすると、

「よくわからなかった部分」や、

逆に「気になる部分」がわかります。

 

そういった部分を中心に、

さらに、学習を進めておくことができたら、

授業でつまづくことが、限りなくゼロになってきます。

 

 

教科書を通読する予習というのは、

塾の講習でも、おこなうことができません。

 

 

これは、学生のみなさん一人一人の、

ご家庭での学習に、委ねられているのです。

 

 

 

じつはすごかった!?公立小のすごい先生

 

教科書を受け取ったあとに、

「早いうちに、ひととおり教科書を見ておいてね。」

と教えてくれた先生とは、

学生時代には、お会いすることがありませんでした。

 

ですが、

今になって思い返してみたら、

さらにその上をいっていたかもしれない先生が、小学生時代に、いらっしゃいました。

 

 

その先生は、教科書の配布と同時に、こんなことを教えてくれました。

 

「教科書の中には、『誤植』といって、印刷ミスとか、文字が違うところがあったり、することがあるんだって。

もし、そんな間違いを見つけたら、こっそり教えてください。教科書会社に言うと、ステキなプレゼントがもらえるらしいよ。

 

一部の同級生たちは、(勉強が好きか、そうでないかに関わらず)

「教科書のどこかに間違いはないか」と、

こぞって教科書を読み進めたのでした。

 

 

学生時代のうちに、そんな「誤植」を見つけた、という経験をすることは、ついにありませんでしたが、

始業式が終わった、その日のうちに教科書を開くことができたのには、

もしかしたら、あの先生のひとことが、あったことが役に立っているのかもしれません。

 

 

当時は、まったく考えもおよびませんでしたが、

もしかしたら、学習効果も考えて、

しかも、生徒が「その気」になりやすいようにと、あのように教えてくれていた先生は、

ものすごい先生だったのかもしれません。

 

 

 

そんなわけで、

教科書会社の皆様には、あら探しをするようで申し訳ないですが、

 

新学期になったら

「教科書の間違い探しをしてごらん」

などと生徒に「入れ知恵」をする先生が、

日本全国に増えたらなぁと、願っているところです。

 

 

 

さて、もうすぐ教科書がやってきます。

 

ぜひ、みなさん、

こぞって、教科書の「間違い探し」も、やってみてください。

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