サンタクロースが残していったもの
世間では、あっという間に、クリスマスが終わりました。
皆さまのご自宅には、サンタクロースはやってきたでしょうか。
この季節が来るたび、「サンタさん」の偉大さを、あらためて感じます。
なぜなら、あの白いヒゲのおじいさんは、
子どもたちにおもちゃを配っているだけではなく、
「夢」と「ロマン」も、いっしょに配っているからです。
「早く寝ないと、サンタさんは来てくれないよ。」
と、お母さんに言われ、早々と布団にもぐりこんでは、
「今年こそは!」と、うす暗い部屋の中で目をこらしたあの晩。
気づかぬうちに、眠りに落ちてしまった夜が明けて、
大きな靴下の中に、「やっぱり彼が来たんだ!」という証拠を見つけた少年は、
煙突もない家の中に、どうやって入れたのだろう?などと、
成し遂げられた完全犯罪について、思いをはせたりもしたものです。
時が流れ、少年は大人の階段を登るなかで、
「サンタさん」の仕組んだ仕掛け(trick)が、実はただの幻想(trick)だったのだと、がっかりすることになるかもしれません。
しかし、さらに年月を重ね、彼がもはや「少年」と呼ばれなくなった頃に、
彼が気づいたと思った「サンタクロースの実態」こそが、実は錯覚(trick)だったことを、知ることになるのです。
サンタクロースは、1年に1度、
一晩のうちに、大仕事を成し遂げます。
そんなことができるのは、
世界中にサンタファンの子どもたちがいるから、
そして、
同じように、サンタクロースの活動に共感し、その活動を応援する世界中のお父さん、お母さんの存在があるからです。
子どもの頃、ついに正体を見せることがなかったサンタさんは、
街にも売っているおもちゃたちに、「夢」と「ロマン」を乗せて、
子どもたちの喜びを倍にすることができる、素敵なおじいさんでした。
それだけではありません。
サンタは、自分の活動を応援する、世界中のお父さまや、お母さまに対しても、
「わが子への愛」というプレゼントを、こっそり、おすそ分けしていたのです。
年に1度、世界中のご家庭に、
家庭円満のタネを届けていくサンタクロース。
絶大なる影響力とカリスマ性を持った、赤い服のおじいさんの、
爪の垢を煎じて飲みたい気分です。
全国のお父さま、お母さまのお力をお借りして、
みなさまのご家庭が、ますます幸せな日々を過ごしていけるように、
微力ながら、精進していきます。
クリスマスが終われば、もうすぐ、お正月。
良い形で2018年を迎えられるように、残された数日、
最後の最後まで、「あと一歩」を追求してまいります。