(考える)なぜ、勉強をするのか?
世間は、3連休に突入しました!
春の訪れを前に、
いま一度、
自分自身の「現状」と「これから」について、
振り返る時間にしたいなと、思ってます。
まとまってお休みをとれてる方も、
そうじゃない方も、
ぜひ、ご自身の「今」について、
振り返る時間を、とってみてください。
さて、
前回からのテーマとして、
「なぜ、勉強をするのか?」
について、
もう少し、考えてみたいと思います。
ちょうど前々回の、(回答)子どもの、やる気をださせるためには
にて、
「なぜ勉強しなきゃいけないの?」
という疑問の、
「回答例」を用意していたので、
まずは、それぞれの例について、
もう一度、見てみることにします。
(例1)
「なんで勉強しなきゃいけないのかっていうとね、
勉強すると、テストで良い点がとれるようになるからだよ。
そしたら、学校でも授業が分からなくて困ることないし、
受験も上手くいくから、
レベルの高い学校にも行けるようになるよ。」
→これは、内容としては正論です。
テストで良い点が取れたら、授業で困ることは、まずありません。
それどころか、
周りが受験を意識しだす学年になると、
「勉強ができる」
というのが、かなりお役立ち要素になります。
ある意味では、授業中に、クラスの人気者になれるかもしれません。
これは、学生生活をエンジョイする上で、
一つの、大きなメリットかなと、感じています。
ただ、「良い学校に行ける」というのが、
どういう意味なのか、ということについては、
少し、注意が必要かな、と考えてます。
果たして、本当に「良い学校に行く」ことに価値があるのか?
というより、「良い学校」って、そもそも何でしょう?
偏差値が高い学校?
就職に有利な学校?
そして、難関校に行く、というのは、
お子様にとってのメリット?
それとも、保護者の方にとってのメリット?
ここらへんの認識を、ハッキリしておかないで、
「(偏差値の高い)良い学校に行く」という目標設定をするのは、
かなりリスキーなことだと、思っています。
このテーマを深掘りすると、長くなるので、
また、機会をあらためて、書きます。
続きまして、
(例2)
「なぜ勉強しなきゃいけないかっていうと、
それが、子どもの仕事だからよ。
お父さんやお母さんは、仕事にいって、お金を稼いできてるのよ。
だから、子どもは、仕事に行くかわりに、学校に行って勉強するものなのよ。」
→これは、2つの理由で、オススメできない回答です。
まず、前々回もお伝えした通り、
勉強を「しなきゃいけないもの」
=めんどくさい、やりたくない、嫌なもの
としてしまっている点。
そして、
さらに、うなずけないのが、
「仕事」に対しても、
「つらい」「大変」 「めんどくさい」
という空気を、感じさせてしまうという点です。
「仕事は大変だ」
という空気を前面に出してしまうと、
「大人になると(勉強より大変な)仕事しないといけないのか、嫌だなぁ」
という考えを、無意識に与えてしまうことになります。
もちろん、お仕事である以上、
つらい局面、大変な時期というものは、きっと、あることでしょう。
自分自身、大学を卒業して5年間で、
そういった局面も、何度となく、経験してきたつもりです。
それでも、
理想論かもしれませんが、
やはり、子供の視点からしたら、
お仕事をしているお父様、お母様ふくめた大人の方、先輩の方には、
魅力的なスーパーヒーローで、カッコよくいてほしい!
というのが、
自分の勝手な願いです。
最後に、
(例3)
「なぜ勉強しなきゃいけないのかって言うと、
社会に出る前の常識を身につける必要があるからです。
特に、小学校、中学校の9年間は「義務教育」なのだから、
勉強するのは、当然のことです。」
→これは、完全に、あさっての方向に向かった答えです。
そもそも、『義務教育』の認識が、逆さまです。
第4条 (義務教育) 国民は、その保護する子女に、九年の普通教育を受けさせる義務を負う。 |
国又は地方公共団体の設置する学校における義務教育については、授業料は、これを徴収しない。 |
とあります。
つまり、勉強とは、
「子供がガンバってやらなきゃいけないもの」
ではなく、
「保護者サイドが、ガンバってその環境を整えるもの」
というのが、国の基本方針なのです。
「勉強する」というのは、
「義務」ではなく「権利」なのです。
この理解をするだけでも、
「勉強」に関する見方が、少し変わるかもしれません。
少しずつ、
「勉強する意味・価値」についてのヒントを、散りばめてみました。
次回は、このテーマの核心に、せまりたいと思います!
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