受験や定期試験で、ベストの結果を出したい!!本番で力を出しきるための「ピーキング」テクニック
夏も、終盤になってきました。
夏休みも大詰め。
そろそろ、新学期に向けての、ウォームアップをするころですね。
本日は、
受験や定期試験で100%の力を出しきるための「ピーキング」のテクニックについて、ご紹介します。
Contents
試験で100%の力を出しきる「ピーキング」テクニック
「ピーキング」とは
試験や試合の本番にむけて、調子を「ピーク(peak)」、つまり頂点にもっていくことをさします。
入試の試験だけでなく、中高の定期テストにも使える方法です。
当たり前のようなことですが、
これを、当たり前にできるだけで、かなり変化が出てきます。
①コマ時間を、明確に設定する
いま、受けようとしている試験を、考えてください。
その試験、1科目の試験時間は、それぞれ何分ですか?
日々の勉強の「コマ時間」を、試験時間と同じ時間に、設定します。
日々の勉強時間を、一定にするのには、大きく分けると、ふたつのメリットがあります。
メリット① 試験時間いっぱいの集中力を持続できる。
試験が40分なら40分、
60分なら60分、
100分なら100分、
それぞれの制限時間で、集中力を持続しきることが、ポイントです。
これは、陸上競技や、水泳なんかとも、似かよったところがあるかもしれません。
マラソン選手が、100mを全力疾走するトレーニングはしないでしょうし、
逆に100m走の選手が、フルマラソンを走るトレーニングは、しないことでしょう。
当然ながら、
100mダッシュをしない100mの短距離走の選手、
フルマラソンを走らないマラソンの選手は、いないはずです。
それと、感覚的には近いです。
集中力にも、時間に応じて、タイプがあるように感じます。
試験にあわせて、集中できる体力をつけましょう。
メリット② 試験の時間感覚が身につく
例えば、目指す試験が、1科目50分のものだとします。
もし、毎日の学習を、50分おきにやるように設定していたら、
集中のスイッチ「オン」のタイミングと、「オフ」のタイミングが、身体にしみ込んできます。
そうすると、
「いま、だいたい半分くらいの時間が過ぎた」
といったようなことが、
徐々に、肌感覚でわかってきます。
試験での時間配分は、安定して得点していくための「キモ」でもあります。
ひっきりなしに時計を見なくても、
いま、自分が予定よりも早く進んでいるか、
それとも、少しペースが遅れているのか、
が、わかってきます。
これも、マラソン選手なんかに通じる感覚だと思います。
正確にリズムを区切って学習をしている人なら、
この体内時計は、みな、持ち合わせているはずです。
なので、試験中の時間配分ミスは、まずありえません。
試験の時間配分にミスをしてしまう、という人は、
試験時間に合わせた学習をしていなかったか、
それとも、単純に勉強不足なのかの、どちらかです。
②1日の時間帯を、試験に合わせる。
試験本番は、何時に始まって、
何時に終わるか、把握できていますか?
終わりの時間は、そこまで重要ではないですが、
ポイントは、始まりの時間です。
試験本番、開始の、
何分前には、会場に着いておきたいですか?
交通機関に、多少のトラブルがあっても安心して間に合うためには、何時に家を出る必要があるでしょうか。
試験の日には、朝食は必須です。
朝食は、何を食べますか?
そうすると、何時に起きる必要があるでしょうか。
集中力をしっかり引き出すためにも、
試験開始の、遅くとも3時間前には起きておきたいところです。
受験生の生徒のみなさんには、
朝起きる時間から、朝食の時間、内容。
試験会場までの移動時間で、何を勉強するか。
試験本番と同じスケジュールで、同じ科目の勉強。
試験と試験の合間の時間に、どう過ごすか。
昼食は、どのタイミングで、どのくらい食べたら良いか。
などなど、
細かく計画を立てた、「ひとりリハ」をやるようにしてもらっています。
スケジュールをぴったり合わせたリズムをつくることには、3つのメリットがあります。
メリット① 試験本番の「イレギュラー」が減る
常に、本番を想定したスケジュールを意識しておくことで、
「こんなはずじゃなかった」という不測の事態を、少しでも減らすことができます。
たとえば、
・朝、起きるのが遅かったために、1時間目の試験でベストパフォーマンスが発揮できなかった。
・お昼ご飯を食べすぎてしまい、午後の1コマ目で眠くなってしまった。
・逆に、お昼ごはんを食べなかったら、午後からの集中力が続かなかった。
などなど。
試験本番と同じリズムで、リハーサルを繰り返していたら、
対策ができていたはずです。
いくら本番を想定していたとしても、
不測の事態は、起こりえます。
たとえば、交通機関の遅延などです。
私自身、東大の2次試験では、
会場に向かう電車の通勤ラッシュに、みごとにはまり、
(東京の通勤帯を、完全に舐めきってました。)
移動時間でできるはずの勉強ができなかった、
という経験をしました。
ある程度のイレギュラーは、やむをえないでしょう。
しかし、少しでも、「想定外」を減らすために日々の学習を整えることは、非常に重要といえるでしょう。
メリット② 試験の時間帯に、体内時計をあわせていくことができる。
読者の皆様の中には、
「夜中の方が、勉強や作業に集中できる」という、いわゆる夜型の方もいらっしゃることでしょう。
夏休みの宿題を、
ここから徹夜で終わらせにかかる方も、いらっしゃるかもしれません。
夜遅くまで、集中力を持続させられる、というのも、ある種の才能でしょう。
(いろいろと比較してみたところ、自分には夜型の素質がないことに気がつきました。)
ですが、重要な事実は、
試験は、昼、おこなわれる。
ということです。
日中に、1日の中でもベストパフォーマンスを発揮できるようにしておくことが、
試験での成果につながります。
だとすれば、
日中に集中力を高めていくような生活リズムを、
習慣にしていくことが重要です。
試験が9時からスタートするのなら、
6時には起床しておくことが理想です。
理想の睡眠時間は7時間程度。
頭を使って勉強して、知識を定着させようとしてるわけですから、
睡眠に8時間をあてたとしても、いっこうにバチは当たりません。
(あくまでも、中学〜大学受験生にむけた話です。幼児、低学年は、10時間くらいは寝てオッケーです。むしろ、そのくらい寝た方がいいでしょう。)
で、あれば、
何時に就寝すべきかも、おのずと見えてきます。
試験のスケジュールに合わせた生活を、「気持ちよく」送ることができれば、
より自然な状態で、試験本番にも臨めるということです。
メリット③ 日常の授業の効果も最大化される
忘れてはいけないのが、
試験の時間帯(つまり、日中)は、たいがい、学校の授業の時間帯と同じ
ということです。
試験でのパフォーマンスを最大限に引き上げていく生活リズムは、
イコール、授業での学びの質も、最高になっていくことに直結します。
ボーッとしながら受ける授業よりも、
シャキッと集中して受けた授業の方が、
しっかり勉強できそうじゃないですか?
さいごに
本番で最高のパフォーマンスを出すための、コンディションの整え方について、
今日からできる、生活リズムづくりについて、ご紹介しました。
いかがでしたでしょうか。
夏休みも、残りわずかとなってきています。
ぜひ、生活リズムを、通常モードに整えて、
スッキリ新学期を迎えましょう!!
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